2017年のアニメも終わりましたね。
備忘録としてタイトルと所感を並べたい。
書いてる内容量と作品の面白さは全く比例しません。
3月のライオン
いきなりここから書くのもアレだが、僕は桐山零くんが苦手だ。世界の全ての不幸を背負ったような自分に酔ったムーブから繰り出される心情描写のイキり方がもう本当に辛い。でもそれが僕からの作品評価にマイナスを与える事はなかったりする。
もう結構な話数を見てきているが、この作品は主人公も含めて僕個人の人格として受け入れ難い存在が幾つか叩き付けられつつも、周囲の大多数の大人キャラクターを含めた優しさで構成されている。
また僕はシャフトの演出にも抵抗を覚える事が多いのだが、この作品に関しては合っていると思える。細かい所では最初気になっていた口の描き方も既に慣れてしまった。
桐山くんに思うことは多いながらも、彼が過酷な環境に居たというのもまたそれ自体は真実で、結局僕が最初に書いた事も逆に僕が十代半ばの頃なら逆に確実にリスペクトがあったと思うのだ。
それで良いんだと思う。アニメとしては今は確実に作中でも辛い時期なのだろうが、薄氷を踏むような事が続きつつも皆たくましく生きている。恐らく今期も完走するだろう。
Bang Dream!
年中再放送してる。常在戦場。元日に一挙放送した上に2018冬アニメでもある。しかも2018冬版からはEDが変更され、武道館ライブで公開されてから長らく音沙汰がなかったティアドロップスのMVがEDになった。
EDとしてはやはりライブの締めに使われる事も多いキラユメが好きだが、それはそれとして時間を掛けただけあってMVの出来が良く、是非1度は見て欲しい。
ついでにガルパやった後で見れば何だかんだ全編観れるようになっていると思う。バンドリの再放送は基本的にパッケージ版なのできらきら星もnerf済だし作画もある程度補強されているのでそういう意味でも再挑戦には良いタイミングかもしれない。僕は再放送で何度も見たので耐性が付いて既に楽しい。
何を隠そうこの記事を書こうと思った発端も昨日ガルパライブを見に行ったからなのである。アプリの方もシーズン2に入るといったタイミングで機能も充実して来たし良いタイミングではないでしょうか?
ただしガチャは地獄なのでやるならリセマラなりでスコア100%や90~110%アップのキャラを一人確保したい。死にたくないならそこそこの頻度で来る星4確定以外は回してはいけない。
Dynamic Chord
「原作そのままにやってしまうと~」というツイートがやたら伸びた。アニメも伸びた。世間的な評価は名誉クソアニメ枠だったが、僕は昨今コメント付きでアニメを見ていないのと放送時間の問題もあり中々な修行だったと思う。
バンドによってエピソードの当たり外れが個人的には大きかったが、Liar-S編とapple-polisher編は実は結構好きだったりする。EDもアッポリ編がかなり好き。
ただ一方で最後のレヴァフェ編は正直きつかった。一応各バンドが1つの季節を担当していたため「こいつら一年遊び呆けた上にマネにこんな仕打ちを…」といった趣があり、尚且つ薄幸属性のマネージャーの不憫さがそれを加速させた。好みの問題もあるが歌詞もパンチが効きすぎてた上最後さっくり終わったのも…。
Fate/Apocrypha
個人的には中だるみというか、文章表現と映像だとやっぱり受け止め方が違ってしまう要素が多かったのかなと思った。単純に構成が弱いというとそれまでの話ではある。
心理描写も当然難しくなるよなという事もあり、バトル描写に期待してしていたため特に中盤はそれが厳しいと感じる部分があったが、終盤は非常に良く動く僕好みのバトルシーンが多く、映像作品化の意味はそこにあったかなと。
こう書くとあまり良い印象を持っていないように受け止める方も居られると思うが、期待値の高さの裏返しであり相対値の評価で言えばやはり話題性を十分持っていた筈。
Infini-T Force
タツノコアベンジャーズ。とはいえ登場ヒーロー数は別に言う程多くはない上、3Dもオタク受けしづらいリアル調。しかし(当時からのファンの方には申し訳ないが)現代のセンスからすると少し珍妙に見える変身スーツや必殺技を非常に格好良く見せてくれた。
小粒ながらストーリーも敵との共闘や正義との葛藤、尚且つやさぐれたヒロインがもう一人のヒーローへと成長していく様は現代に蘇った骨太ヒーローアニメと言って良いのではないだろうか。間違いなく楽しめた一本。
Just Because!
最初は「これ大丈夫か……?」と思った作品。キャラクター原案は近年たわわで有名な比村奇石氏。率直に言って普遍的に言われる”作画力”は低く、男の子たちのデザインもうーん……といった感じだったが女の子のデザインは良かった。
ただでさえ高校三年の冬といえば人生の岐路であるが、そこに展開された複雑な恋愛模様がテーマ。複雑と言っても全体的にキャラの性格は良く、理不尽な展開もなく、寒くなる季節によく合う緊張感や切なさを真摯に描いてくれたと思う。
OPEDも作品に非常にマッチしており、ひたすらに「エモさ」を前面に打ち出して活かし切り、期待を遥かに上回ってくれた。
THE IDOLM@STER SideM
ドM。アイマスは興味本位でのアケで腕組み勢からの1動画勢で、アニマスに合わせて2(PS3)からプレイしたため、言うまでもなくJupiterに対して思う所が多い。
当時としては新参も良いところだが作品を取り巻く政治的な事情は散々聞いていた。ただアリギルも恋はじも当時から単純に好きだった上、そういう事情による判官贔屓もありそもそもの期待値が高かった。
アニメの話に戻ろう。まずOPが非常に良かった。全体的な印象としてはアニデレ(細かい話をすると燃えるので割愛)でかなりの”挑戦”をした所からアニマス式に戻ってきたという印象がある。
そしてキャラクターに”大人”が多いためか、個人として相容れない事があっても社会人としてのモラルにより視聴者の精神が守られていた。
例の合宿所等の伝統要素も踏襲しつつ、1クールで担当回もこなし、終盤挿入されるシリアスも予想出来る範疇だったためストレス要素は薄く、前述のJupiterの立ち位置も良く、総じて”綺麗なアニメ”と言えるだろうか。
UQ HOLDER!
これ何で夕方アニメじゃないんだ????と思ったが例によってお色気シーンも多く、1クールでアニオリ要素多めに締める事を考えると最終的には深夜枠というのには納得。
率直に言うと原作販促アニメだと思うが、その役割は十分果たしたと思われる。もうOPの時点で大量のおじさんに懐古の情を沸かせた筈。恐らく原作を手に取った人がそこそこ居るのではないだろうか?
URAHARA
問題児。ふんわりしたサブカル女がふんわりガールズトークをしつつふんわりアートなりをしつつふんわり魔法少女をしていく作品。だと思っていた。そんな事はなかった。
不穏さやエグさの強いシリアスが幾度となく挿入され、「起伏は出てきたけどきっつい……」となるシーンが多く、「あ、解決しそう?」となったらまた落とされ、掌の上で踊らされた感じがある。
ただキャラデザは独特ながら非常に良く、美術も作品に良く合っていた上、OPEDも良かった。ポップな雰囲気は一応視聴者を護ってくれた上、なんだかんだハッピーエンドではあったので最後まで走り切れたなら「この野郎……この野郎!!!」となるものの話題にしたくなる作品だったと思う。僕の周囲では特に話題にならなかったが。
そして春奈るなが主人公cv担当だったが思ったより良かった。どちらかというとキャラ側を寄せたようにも思うが、それはそれとして十分問題なく聞ける範囲だったのは印象が良い。何故そこの話をするのかと言われると春奈るなが居なかったらはいふり180周も出来なかったと思うからです。
Wake Up,Girls!新章
長くなるが言いたいことが大量にある。僕は旧章円盤を全て持っている上楽曲関連も購入しており、部屋にこの作品のポスターが未だに貼られている。何度も見ましたし新劇場版2作までの流れは確実にアイドルアニメとして一つの到達点だったと思う。
世間からのボロカスな扱いや例の人のムーブにも耐えて「僕が好きだからそれでいいんだ」と思っていたが、流石に今回の惨状をモチベ保って超えるのは厳しかった。政治的事情もきつければ、それによって映像面や(恐らく)シナリオ関係の中核スタッフが挿げ替えられた。
それでもクオリティが保たれていればまだ許せたと思うが、”音”以外は最早壊滅的と言っていい。紙芝居としか言えないレベルで動かず、そもそも止め絵どころかキャラクターが画面に映らず背景や空、ライトを映すだけのシーンも多く、その上でキャラデザも旧版からの違和感が大きく、可愛いシーンもあるものの単体として”不気味”に感じられるシーンが幾度もあった。散々言われてる通りそもそも前作も作画が危険なシーンは多かったが、それを踏まえた上でも、だ。
シナリオに関しては監督が変わったこともありそもそも「代用品として面白ければいいよ」レベルにハードルを下げており、風呂敷を広げる段階ではまだその範疇では淡い期待を抱けたものの、最終的にはキャラを扱い切れず”ジョーカー”に頼り切ってしまった面がある。
勿論良い面として最終話のライブシーンの3DCGや演出、楽曲の良さは認めざるをえない。が、WUGというアニメ作品の魅力はライブが良ければ良いというものではなく、結局ヒューマンドラマとしての面白さにかなりの比重を置いていたため、そこの制御が出来ず、キャラの為に物語が動くというよりは物語の為にキャラが動くようになってはどうしようもない。
と、ここまで言ったが僕自身もそれっぽい事を言おうとしているだけで、細かい理屈の正誤は怪しいにも程がある。
要するに言いたいことは「単純に映像が終わってて話も大して面白くなく、それだと凡百のアイドルアニメの下位互換でしかないじゃん。」という悲しみの話なのである。
何のことはない。そりゃオリジナルアニメで中核スタッフを入れ替えて作品を作ったら何やっても「元の真似事」にしかならず、根底にある問題が人なのか金なのかは分からないし両方なのかもしれないが、真似事にすらなっていなければ受け入れられる訳もない。
勿論新規で楽しいと感じた人はそれでもいいし、何とか受け入れようとしている人も居るため、これ以上の話をするつもりはないが、「僕にとっては辛かった。」
アイドルマスター シンデレラガールズ劇場
ED滅茶苦茶良くないですか???サンキューヒゲドライバー。
アニメガタリズ
WUG Zooでお世話になったモリケンさんの所のアニメ。
大量のアニメパロディで構成されており、ネットスラングと化した要素もかなり拾われていた。
かなりぶっ飛んだ内容であり、面白いか寒いか紙一重といった内容が多かったが、「やったもん勝ち」感をやり切った作品だと思うので、そこは評価されるべきだろう。1クール走り切れたのがある意味では驚き。
妹さえいればいい。
1話の開幕5分で恐らく視聴者が7割位消滅したアニメ。その後の20分で更に2割が撤退しただろう。
が、そこでやめるのは非常に勿体無い。このアニメはラノベ原作としては相当面白い部類だ。
劇伴も含めた演出がとにかく小気味よく、キャラクターの性格も最初こそキワモノだがギャグとシリアスのバランスがよく受け入れやすい。
1話ED周りの雰囲気がこのアニメの真価なので、前の25分くらいを忘れてその瞬間の雰囲気に感じ入るものがあるのなら以降の回は確実に楽しめるだろう。
おそ松さん
snsで爆死爆死と騒がれてるおそ松さん二期。内容としては言うほどか?という感じで一期に続きお下劣で当たり外れが激しいながらも面白いエピソードがある。
勿論売上に関してはそれだけで決まるものではないため、”政治的”な理由が幾つもあるんだろうなとは思う。
当たり外れと書いた通り安定感はあまり無いため、無理に見るアニメでもないだろうなというの言われるとそれ自体は頷かざるをえない。
牙狼<GARO>-VANISHING LINE-
GORI。個人的には牙狼アニメは傑作である炎の刻印とやらかした紅蓮の月があり、あまりにもクオリティが極端という印象があったがGORIは丁度その中間といった所だろうか。
視聴にあたってのストレスは少なく、特撮GARO宜しくエピソードのバラエティにも富んでいる上、主人公も最初から人格が形成されている。
安定して面白いのだが、雷牙よろしく安定感がありすぎて良くも悪くも淡々としか作品という所に落ち着いてしまう気もする。成長枠はルークだが、そちらが落ち着いた後にソードがどうなるかだろうか。
キノの旅-the Beautiful World-
特に声の面で旧作の印象が強いが、それはそれとしてちゃんとキノの旅だった。良い意味であまりあれこれと言うことながく、リバイバル作品として十分な仕事をしてくれたように思う。
クジラの子らは砂上に歌う
映像面が非常に優秀で独自の世界観もあり非常に期待値が高かった作品。
が、登場人物の年齢や環境もあるのか登場人物の情動に対し感情移入(≠共感)が難しく、僕にとっては気持ちよく見るのが難しかったという印象がある。性格が受け入れられずとも展開が受け入れられればアニメは見ていけるのだが、その部分に難があったように思う。
バタバタ同胞が倒れていき、その死の認識を苦しみつつも現実味自体は薄い。所謂ヘイト担当、特に”狂気”寄りのキャラクターが一応報復こそ出来たもののアニメの範疇だと結局やりたい放題して更に碌でもない事をしでかしそうなまま終わる。
映像美を活かしきれなかったというイメージがあり、この労力があればもう一声頑張って欲しかったというのがこの作品への認識だ。
血界戦線 & BEYOND
間違いなく一期より面白かった。主人公は存在するものの群像劇としての色が強い作品であるため、一期の時点で言われていた短編集形式の方が合うという部分が完璧にハマったように思う。
アニメとして見る場合キャラクターを掴む為に一期から見た方が良いのかもしれないが、血界戦線を楽しむという意味では個人的にはもうキャラ紹介でも読んでこれを見てみるのが良いのでは?と思わなくもない。
このはな綺譚
原作は非常に数奇な縁を辿っているらしい。古式ゆかしい”和”と”獣娘”が融合した世界観が良く、エピソードも可愛らしい話から情緒溢れる話まで幅広く、特に後者の回が素晴らしかった。そういった要素に抵抗のない方ならば確実に薦められる作品。
二度言うが本当に良いエピソードが多い。ついでに僕は猫より犬派なので、イヌ科のケモミミ娘が沢山出てくるこのアニメには100億点加点できる。
将国のアルタイル
僕は何故2クールも見てしまったのだろうか。5話あたりで退くことも出来たのではないだろうか。
現実のオリエント世界を始めとする地中海圏内をモチーフとし、主人公はトルコのような国の将軍の一人としてローマのような国に立ち向かうといったお話。
テーマは悪くないがモチーフと言った通りあくまで架空の戦記物であるため固有名詞が非常に多い。
そして事実は小説よりも奇なりとはよく言ったもので、主人公は幾度となく辛酸を嘗め、苦難の道を歩みはしたもののやはり創作上の英雄的行為は現実をモチーフとしても”創作”になってしまうため、説得力が伴いづらい。
作画レベルも高くはないため原作の耽美さを活かしきれておらず、このアニメを見る時間で中世アナトリア半島の歴史を調べた方が勉強にもなるし面白いのでは?と思った。実行した。やはりそちらの方が面白かった。
まぁそれは暴論というものだろう、が、ともかくとして映像作品としては正直無理に見るべきではなかったなと思う。
少女終末旅行
雰囲気を楽しむアニメ。キノの旅とセットでついつい考えてしまいがち。キャラデザと百合要素のおかげでこちらの方が受け入れやすい人も多いのかもしれない。
僕個人としても中々に楽しめた作品で、実況には適さないが一人で黙々と見る分には没入感もあり良かった。タイトルから予想出来ていた事ではあるが中々に衝撃的で、そういう意味でも秀逸だったと思う。
食戟のソーマ 餐の皿
これまでの印象の良さが積み重なり最初から一切の不安はなかったが、今回も安定していた。
ただあえて言うならばどう考えても”繋ぎ”のシーズンであり、作中の状況もあり食戟をバンバン起こしてワイワイうまい飯を喰うという以上にストーリーの展開を重視していた上、最後も小粒な締め方であった。
食戟のソーマのアニメとしては評価の低いクールになるとは思う。しかしそれでも気持ちよく観れる作品である事に変わりはなく、四期を楽しみにしたいところ。
つうかあ
レーシングニーラーがテーマではあるが、どちらがメインかと言われればやはりケンカする女と女の二人組。ついでに風呂によく入る。
好きなペアもそれなりに居たのだが、いかんせん数が多いため個々の要素が発揮し切れなかった気もする。というか主人公二人を扱い切るのが難しかったのかな?とも思う。
あまりsnsでの評価も芳しくはないが、実況大喜利をしつつ完走出来た事を思うと、箸休め的ポジションとしていい仕事をしてくれたのかもしれない。
ネト充のススメ
1クール1本は見てもいいかな?という枠。まぁ実際はそういうアニメを4本も5本も見ているのだが。
作品自体の世代も注がれたリソースも一昔前といった感じだが、キャストの演技は非常に良かった。そのおかげで最後まで見れたのは確実にあるだろう。女性主人公の社会人恋愛モノとしてはのんびり観れる作品だった。
干物妹!うまるちゃんR
タイヘイくん、早く叶課長を幸せにしてやってくれ!(なお原作)
ブレンド・S
ドS。きらら枠としてはかなりの破壊力を持っていたように思う。OPもホームラン級のものが飛んできた上、脳を一切動かさずひたすらに美少女を摂取し続けるという行為がいかに気持ちいいかという事を再認識させてくれた。
御託を並べつつも結局「可愛い」の暴力には勝てない僕は弱いオタクだ。
男性キャラも何人か居たが、概ね視聴者には好意的に受け入れられていたように思う。でも秋月くんが竿役になるとバネPタケPが竿役なのと同じくらいしこれないんだろうなあと思った。
ボールルームへようこそ
原作の面白さを演出が活かしてくれたと思う。2クールずっと楽しませて貰った傑作。青春スポーツものはやはりハマった場合にはとてつもない引力がある。
登場人物が男女共に魅力的であり、主人公も気弱タイプながら要所要所でしっかりと主人公らしさを見せてくれた。いつかアニメでも続きをやって欲しいと思う。
宝石の国
ダークホース。知ってる人はそもそも知っていた為僕が無知なだけではある。最初は独特な3DCGだなあと思っていたものの、設定であったり原作を見たところ十分納得ができた。
雰囲気もエピソードも良く、タイトルやキャッチコピーを裏切らない実力派。要所で挿入されるバトルシーンも3DCGを活かし非常にスピード感があり、見せ方が良いのか迫力も十二分だった。
基本的に僕はアニメから他媒体に手を伸ばす事が少ないため、この作品もそれに留まりはするものの確実に世間的には原作の売上に相当貢献しただろう。二期をやっても間違いなく話題性を掻っ攫えると思う。
鬼灯の冷徹
個人的には一期より楽しめたように思う。概ねキャラクターを掴めていたため最初から勝手知ったる感覚で見れたのが大きいのだろうか。エピソード自体獄卒の横の繋がりを広げる話が多かったので恐らくそれも大きかったような印象がある。
魔法陣グルグル
リバイバル作品。かなりの話数を詰め込んだアニメなのだが、それをテンポの良さに昇華しつつ原作の面白さは十分発揮できていた。
キャラクターのポップな可愛さも健在であり、個人的にはOPも1/2クール共に良かったと思う。OPのカヤが異様に格好いいのも良い所。
ともすれば話題性の為だけにリバイバルしてそのまま爆死する事も珍しくない昨今でここまでまともにリバイバル作品を放送出来たのは評価されるべき要素だと思われる。
魔法使いの嫁
ヒロインが摩耗し切っていた所から始まり、ダウナーながら健気で芯の強さを見せる。そのヒロインを売買という形で保護したエリアスは可愛さがありつつもふとした瞬間に危うさや人心を解せない所を見せる。
主人公の心を開く所から始まり、魔法使いとしての覚悟を決める所までが1クールであり、恐らく2クール目はエリアスの闇にフォーカスを合わせた話になっていくのだろう。
土曜アニメのトリを粛々と務めてくれる良い作品なのだが、2クール目は前番組であるポプテピピックが強烈すぎるためかなり割りを食うことになるだろう。強く生きて欲しい。赤髪の白雪姫バッドエンドルートという通称が好き。
結城友奈は勇者である-鷲尾須美/勇者の章-
元々香川県が舞台というピンポイントで地元に突き刺さる話だったが鷲尾須美の章に至っては舞台が坂出と県どころか生活圏まで重なるという奇跡。大赦の本拠地である瀬戸大橋記念公園の水の回廊で水着着て何度も遊び回った記憶もあるし、三人が歩いてる海岸(沙弥島)もあそこじゃない浜は海水浴場で泳ぎ回った記憶があります。あのイネスも無限に行った事がある。隙あらば自分語り。滅多にない地元舞台のアニメなんで許して欲しい。
一期を非常に楽しんだ上で最終話を見て「流石にざっくり終わりすぎじゃないですか?」という部分が鷲尾須美の章の重さと勇者の章の各種情報で補完され、他スピンオフの要素も全て加えて一つの結末に辿り着いた感じがある。
その上でも過酷な世界であり、幾人もの犠牲者の存在を忘れる事はないが、この作品がここまで続いた事自体に一つの感動と敬意を抱かざるをえない。
今後どうなるのかは分からないが、(一旦の)完結効果で逆にソシャゲやスピンオフを履修しようという人も増えるのかもしれない。平和なスピンオフでもいいし、いつか続きをまたやってくれると嬉しい。
ラブライブ!サンシャイン!
twitter上で何度も言った通り初代の二期は「タイトルである”ラブライブ”自体の扱いはそうでもないよなあ…A-RISEを地区で倒しちゃったので最後も消化試合というか独壇場になっていた…ファンディスクって感じですよね」って色々言ったりした。
が、それによって「こういう感じのアニメなんだなー」という認識も十分できていた為、サンシャインでの展開は概ね受け入れられたような気がする。何より3DCGの向上が映像作品として大きすぎる。
セイントスノウがあっさり負けちゃって「扱いが……雑!!!」とか言ったらそれを遥かに上回る担当回が連続で打ち込まれて「僕が間違ってました、すいませんでした。妹も割と許せたしお姉ちゃんやっぱ可愛いっすわ。」と。僕は変な声(語弊のある言い方)が好きなのであのお姉ちゃんがもう本当に好きで仕方ないんですよね。