ブルアカの新規参入ムーブメントの度に話題になる例の戦闘の話。
結論から言うとファンに対しての良質な演出が新規参入時のハードルになっているというジレンマに対して「ゲーム作るのって難しいねぇ……」という話をしたいというのが記事の目的な訳です。
毎回この話題の度にゲーム作るのって難しいねぇ……と宣っている訳ですが、本当にそれ以上的確な言葉が見つからない。
恐らく絶対に両立出来ない要素の話をするのでこれを一生Twitterに垂れ流しても仕方ないし、こっちで書こうというワケ。
前提として僕は最初期からブルアカをやっているので、あの演出の恩恵を最大限に受けた側です。
なんなら当時は24話よか22話の方が一部の先生の壁になっていた感じで。
※参考用
今は敵の攻撃がだいぶ緩くなってて楽勝だけど、当時はちゃんとヒフミで守ってコハルやハナコで回復しないと勝てない戦闘だった。
「ストーリー戦闘で頭使わせるな!」という感想もあれば「ちょっと歯ごたえあるくらいの方が臨場感あって良いね」という感想もあり、僕は後者寄りかなという感じ。
当時はそもそも大なり小なり初期からコツコツやっている先生が殆どの”村ゲー”状態だったので実際にはまぁ殆ど後者が占めていたんじゃないかと勝手に思っています。
そもそもストーリーを読む為には任務の攻略が必要という一応のアンロック要素があり、かなりの強行軍で低レベルRTAをした先生でもなければ3-24は問題なく突破できる戦闘だったと思います。
月日は流れて制限は取り払われ、無条件にストーリーを読めるようになった一方で育成不足のままエデン3-24を迎えるケースが増えている訳ですね。
いや育成不足とは言いましたがソシャゲという媒体の都合上「話題になっていたので始めました!ストーリー確かに面白い!」と始めたばかりのプレイヤーが即座に解決できるような話ではそもそも無いんです。
プレイヤーLvを上げやすくする措置やストーリーボス自体のナーフが入っている訳ですが、根本的な構造として焼け石に水感は否めず。
※パブサをしてみると実際には「苦戦したけどまぁ言うてちょっと触ってれば勝てるようになるな」という話で済んでいるケースが殆どで、そもそも案外問題視するような話ではないし通過儀礼として成立しているかもしれない。
現状ではプレイヤーLvに対してボスのパラメータを調整するという”光のレベルシンク”を行うという措置が最も妥協案として優れたものだと思っています。
※敵のレベルに合わせてこっちを弱体化させられるレベルシンクを僕は”闇のレベルシンク”としています。
一方で「ストーリー時空の生徒じゃ手に負えない事態を先生が大人のカードを切って解決する」シーンで「ストーリー時空の生徒より圧倒的に弱い生徒でそれに合わせて弱体化したボスをしばき倒す」のもそれはそれでどうなんだという思いもあるといえばあります。
ただ現実的に残された最後のハードルと化している3-24で、大人のカード演出を残しつつもストーリーをすぐに読めるという触れ込みを守るのであればその辺しか無いかなというのも実情で。
いや勿論ちゃんとゲームに触れてきた僕の中のゲーマーは思うんですけどね。
「郷に入っては郷に従え、盆栽ゲーなんだから軽く盆栽に触れるくらいしても良いでしょ」って。
これは煽りとかマウントとかではなく、ゲームがゲームとして存在している事自体を作り手も尊重していると思うからこその話ですね。
実際エデン条約にはゲームを知っている事でより解像度が上がるような演出は他にもあって、3-23なんかは見た目はタイマンですけど6人編成どころじゃないスピードでコストが回復したりストーリー上で周囲に居るスペシャル枠のキャラが各々のEXを使ってくれている事で図らずも本当に一人で向かってきている相手との明暗というか、対比のようなものがある訳で。
エデン条約以外では今開催中の占領戦チャレンジでアビドスキャラのEX演出を知っている事でプレイヤーに訴えかけるようなものもあるし、そもそも最終編自体がユーザーの”体験”に比例した影響力を持っていると思います。
こういうのは基本的に意図して覚えるのではなく日常の中で吸収されていくものであり、ある種作り手からのユーザーに対するリスペクトのようなものでもあると思っていて。
だからこそ心地いい訳ですが、元の話に戻ると今のブルアカは右肩上がりにユーザーが増加した稀有なソシャゲなので、その体験の差がどうしても大きくなりがち。
なんて話をすればする程「そもそも時間による体験の差は埋められない訳だし、緩和によって既に得た体験に悪影響が及ぶ訳でもないので緩和自体はしても良いよね」というレベルシンクを推す思いは強まっていきます。
というか体験を損なうどころか新規が増えれば増えるほど「当時の体験」にプレミア的な価値が積み重なるとも言える訳ではあるので、やはりハードルは低いに越した事はない……。
演出自体の意義に関して言えば前述の通り弱すぎるのもどうかとは思いますが、まぁ大人のカードで本来居る筈のないキャラまでも召喚して戦うという事だけでも面目は立っていると解釈できる気もしますので……。
ゲーム体験もゲームシステムもナマモノだと思っていて、そのゲームの状況によって姿を変えるのも当然だと思っているのでこれだけ新規が増えた事だしまた大きな緩和はあるんじゃないかと思っています。
まぁ古参ユーザーとしてはそんな事より全部のゲームのガチャがアズレンくらい適当に回せるような既得権益仕様になって欲しいと願うばかりなんですけど。
おわり。