※主語が大きくなりやすい内容なので、特定の個人を非難する意図はないという前置きをしておきます。
全くの偶然だったのですが、新規でFF11の配信をやっているVtuberがそれなりの数居る事を知って最近作業の片手間に流しています。
FF14側でのコラボのおかげですね。
これが非常に新鮮で、令和に一から知識のない状態でFF11をやるとこんな感じになるんだな~と興味深いです。
それに、僕が常々言っていた「もうFF11が人で溢れる事はないと思う」「僕と直接遊んでもらう必要はないけどゲームやってる同志は欲しい」というものがそれなりに叶っている気はします。
ただ、それだけなら記事を書く必要があるような話でもない気がしますし、Xで管を巻いてるのはじゃあ何なの?という話になります。
流石に垂れ流し続けるのもどうかな~と思うので記事の方で気持ちを整理してみる試み。
・FF11は20年以上昔のゲーム
根本的な話として、これに対する理解が浅い事が不幸を生みやすいんだろうと思います。
「ちょっと昔のゲーム」とかじゃないんですよね。
PS5が出てそこそこの時代が経った現在でのPS2は完全にレトロゲームです。
ファミコン→スーファミ→プレステ・サターンあたりでも3世代ですが、PS2~5は4世代です。
ファミコン(1983)→PS2(2000)でも20年経ってません。
PS2とかを遊んでいた頃のファミコンは間違いなくレトロゲームだった事を考えれば、現代のゲーム世代から考えると確実にレトロゲームです。
11をプレイする際に「不親切」というシュプレヒコールは定番になりがちですが、個人的にはファミコンのゲームにオートセーブを求めるような話で流石にゲームが可哀想だと思ったり。
よく槍玉に挙げられる事の多いクエストマーカーですが、僕の記憶する限りではこの辺の時代はオンラインゲームに比べて比較的システムのキャパに余裕のあるコンシューマーゲームでも殆どなかったと思います。
そんな機能をオンラインゲームであるFF11に搭載できるかというと……という感じ。
むしろ軽量化が行き届いていたからこそ2002年から2016年までPS2版が動き続けていたような気がします。
もちろん、PS2でのサービスを平行していた事で足並みをそちらに合わせる必要があったという事を考えると発展を阻んでいたという側面もありますけどね。
さておき、不便なゲームという事を否定する意図はありません。
僕自身、UIカスタマイズ機能があれば便利だよなと思いますし、HPワープや本ワープに関しても統合して欲しいとは思っています。
アイテムトレードや売却UIも確かに不便だし……。
なので不便という意見に不満はない、ないのですが……一方でFF11は当時の技術の粋が詰まったオーバーテクノロジーのような作品というのもまた事実なんです。
折角古いゲームに触れるのであれば、ただ不便というだけではなくそういった側面からの見方もできると最新のゲームと比較しての技術の発展を感じられて興味深いんじゃないかなぁと思ったり。
・当時と現在のゲーム性の違い
これも重要な注意点だと思います。
新規で遊ぶ人はネタバレを回避したいという気持ちはあると思いますし、現役プレイヤーの手伝いが全ての敵をなぎ倒すおんぶに抱っこのバス乗りプレイをしたくないというのは当然です。
僕としてもゲーム体験をスポイルされて欲しくはないですし、その心意気やよし!といった感じ。
一方で、今のFF11と昔のFF11はゲーム性が違いすぎるんですよね。
当時のミッションやクエスト進行はフレンドやLSメンバーとクリアする事が多いというか、ほぼそれ前提の作りになっていました。
もちろんソロでやる人も居たのですが、ごく一部のソロ向きのジョブ以外はそもそもソロ戦闘に向いていませんでしたし、その場合もデスペナや移動の手間を考えて情報を収集して盤石の状態で挑むというケースが多かったように思います。
今みたいにやらかしてもHPや本ワープで即現地復帰という訳にも行きませんでしたからね……。
そして20個以上あるサーバーに3000人以上のユーザーが詰まっていたという事で、ゲーム側から提供される攻略情報が少なくとも人海戦術による攻略が機能していたという経緯があります。
そういった引率などが無くなった現在では後述の情報を集めてソロするというプレイが推奨されており、開発スタッフですら参考にすると公言しているFF11用語辞典を見ることはズルでも何でもありません。
有り難いことに用語辞典はネタバレを専用ページに隔離してくれていますし、下手に個人ブログなんかを見るよりも配慮が行き届いています。
辞典という関係上、特定の情報を指定して探しに行く事になるため情報収集そのものを冒険の一部として楽しむのが良いと思います。
そしてこれは少し話が逸れてしまうのですが、昔は非常にレベルアップ速度が遅かったためにクエスト以外でも各地に足を運ぶ機会が多くありました。
クエストでエリアに行く前に既にレベル上げで各マップの情報やマップ同士の繋がりが脳内にインプットされている人が多かったんですよね。
ゲーム側から与えられる情報は少ないものの、自然と”土地勘”が培われていく土壌があったという事で、僕なんかは実際にFF11で”迷子”状態になった事は休止後に実装されたアドゥリンや大量の死にエリアと化していて1~2回通過した程度のプロマシアエリアくらいです。
要するに当時としては不便といっても自然とプレイヤーがゲームに適応していくサイクルが成立していたんですよね……。
欠陥ゲームのような言われ方をしますが、少なくとも自分にとっては”冒険”をテーマにしたMMOとしてこの上ないゲーム作りだったと思っていますし、そこは否定しておきたいなといった感じ。
まぁ勿論、新規の人にとっては迷いやすいゲームになっているのですが……これに関してはそこを咎めてくる人の方が悪いです。
爆速でレベルが上がってコンテンツやミッションを進められるようになった関係で覚える時間そのものがありませんからね。
FF11 Databaseの地図を片手に快適なマップ探索をして欲しいと思います。
というか方向感覚やゲーム筋に乏しい人は用語辞典とDBがあっても苦労しそうなので、度々書いていますが本当に用語辞典とDBはズルでも何でもないです。
むしろ正攻法まであるので使わない事そのものが超ハードコアな縛りプレイです。
自分が世界中探しても見つからないくらいのゲームの天才と自負できる人以外は縛らないようにしましょう。
・コメントを捌くのが難しい
ぶっちゃけ今回書きたかったことの大半がこれ。
上に書いた昔とゲーム性が違いすぎるというのはリスナーにも言える事なんですよね。
平成でFF11の知識が止まったジジイが平気で何の役にも立たない苦労話と誤情報を垂れ流し続けるので配信者側が翻弄されまくってしまう。
別に和気藹々としたコールアンドレスポンスができる場面なら良いんですけど、明らかに配信者側が困っているタイミングでも構わずに「古い情報」だけ並べ続けるものだから余計に混乱が大きくなってしまう。
そして昔のFF11は引率される事が多かったと書いた通り、大半のプレイヤーは今で言う情報弱者というか、正しい情報を当時の時点で理解しておらずイメージだけでものを語る事も多いという二重の罠。
これでいて配信がグダるとすぐに「このゲームは面倒くさいゲームです」だの、「開発者が悪意を込めて作ってる」だの、「(元ネタを知らない相手に対して)いやならやめてもいいんじゃよ?」だの宣うものだから始末に負えない。
- アドバイスするならせめて書く前に自分も用語辞典を読んで情報の確度を上げろ
- 伝わるように書くべきだし中々伝わらなくてもへそを曲げるな匙を投げるな
- 折角遊んでくれている新規に純粋にゲームが嫌いになるような思考誘導をするな
- ネタが理解できない相手にキツめのネタを振るな
ぶっちゃけこの辺はFF11に限らず、どこのゲーム配信にも言えるとは思います。
要するにエアプアドバイスが厄介という話。
ただまぁ、半匿名のネットのコメントに責任だの何だの考える僕みたいな奴の方が異常で、世の中の”普通”は適当な事を吹聴して丸投げって感じかもしれませんが……。
僕自身もやりたくないし、やられたくない事ですね。
というか、ぶっちゃけこれって僕が新規キャラでFF11してる時にすらありましたし……。
「いやいや黙って見てろよお前より俺の方がこのゲームに詳しいのに適当な事言ってくんなや」という。
僕は自分の配信にムカつく相手が沸いたら即ブロするので良いんですけど、アドバイスを装った無意識な荒らしの判別なんて初見配信をしている人たちに判別付く訳ないしなぁ……というモヤモヤ。
勿論、その配信に乗り込んでその場で自治厨のような事をするなんてありえない話です。
そもそも論としてこういう話をダイレクトに投げつけられるのもそれはそれで配信者側からしたら嫌気が差すだろうし、さりとて僕の心の中の自閉症は大暴れしているしで大変困った。
配信自体は本当によくぞ令和にFF11を遊んでくれた……!といった感じで楽しめているし応援しているし、そもそも僕が楽しむ事以上に折角来てくれた11をエンジョイしてくれる事を望んでいるのですが……何かこう、この手の問題は(僕が問題を誇張している感も否めませんが)苦しいなぁといった感じ。
大手のVtuberとかもエアプコメント(いわゆるワザップ)に踊らされている事はありますが、あの辺は究極的にはコメント量が膨大すぎてある程度スルー事もできる気はするんですよね。
でも僕自身が場末の配信者として経験した話として流れの遅い個人勢の配信は全てのコメントに向き合うのが基本ですし、そういう厄介なコメントにも対処しないといけない……。
ただゲームをプレイする様を垂れ流すだけの配信から一歩進むだけで一気に悩みってのは増えるもんだなぁ……という寂寥感に包まれつつ、今回の記事はこの辺にしとうございます。
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