Civilization7:今更すぎる第二回記事

お久しぶりです。

第2回でほどほどゲーム紹介するよ!

と思っていたのに気づけばもう7月です……。

実生活がバタバタしていたなど、言い訳は色々あるのですが、あまり楽しい話でもないのでその辺は軽く匂わせるに留めてバニラ版をそこそこ遊んだ上で最近の話をしたいと思います。

・最近のCiv7

6月末のアプデで色々とカスタム項目が増えました。

個人的には危機の種類を事前に指定できるようになったのが嬉しいです。

7をやってない人には意味不明だと思うのでざっくり説明すると、ネガティブイベントを内容別にオンオフ出来るようになりました。

「このイベントだけは許せねえ」と思う不快イベントをゲームから除外して快適に遊びましょう。

特に疫病危機は操作の手間がかなり増えてご勘弁願いたかったのですが、今回それをピンポイントで弾けるようになりました。

「これが出来るなら水害もオフにさせろ!」と思うのですが、クメールのバライ効果が永続になったのでそっちで我慢しろという事なのでしょう……。

あとは若干怪しい翻訳に加えてナレーションがしっくり来ない点も不満でしたが、後者は英語ボイスにできるので一旦納得しました。

※これはボイスの良し悪しじゃなくて違う文化圏の言語なので気になっていないだけ。

他にはAIの強さを項目毎にカスタマイズできるので、難易度:神の出力は欲しいが戦争に関してはほどほどでお願いしたい時などに調節できます。

そして初期に散々言われていたUIも改善傾向ですし、例によって公式がMOD導入を容認している上、秀逸なMODも多いのでかなり遊びやすくはなっています。

特に伝統カードの導入や技術/社会制度の完成で変動する数値を視覚化してくれる「Leonardfactory’s Policy Yield Previews」はオススメです。

これを入れるだけで一気にふんわりしていた科学や社会制度のチョイスが楽しくなると思います。

あとは「Discovery Lens」もオススメ。

他には後述の探検時代以降の文明制限を無視して全文明を解禁するオプションもあります。

ゲームには慣れたが初めて使う弱そうな指導者を遊んでみる時などにお試しで解禁するのも良いと思います。

・Civ7のポジティブ要素

真っ先に思いつくのは戦争と内政を両立しやすい点です。

ゲーム速度:オンラインで内政重視のプレイをしている状態でも相手の奇襲戦争に対応してカウンターが可能です。

少なくともPvEプレイにおいてこれはかなりの納得感があります。

また、軍団長システムも中々悪くないかなと思います。

経験値の判定がユニットではなく軍団長に集約されたため、追加生産したユニットと古参ユニットの性能差が無くなりました。

依然としてユニットは大切に運用した方が良いのですが、旧作のように絶対にロストできないような存在ではなくなったため、だいぶ気楽にプレイできます。

開発者の「ユニット渋滞対策」「操作量軽減」といった目標はいまいち果たされてないものの、これはこれで良いかなといったところ。

また、レガシーパスも中々に良く、手広くプレイして色々なパスを達成するリターンが大きくなっています。

何かのリソースを一点突破で伸ばしても良いのですが、ゲーム的に(特に科学特化が)強くなりすぎる点を上手く抑制できていると思います。

細かい調節をしながら遊ぶのが好きな人には良システムかと思います。

また先程の戦争の話に繋がるのですが、レガシーパスの軍事パスは戦争成果を特に評価してくれるため、AIへのカウンターに成功した際のリターンが莫大になっています。

仕掛けられた際の「足を引っ張られる」という感覚が激減しているのは素晴らしい。

6で強すぎると語り草になった蛮族も旧作の都市国家と統合されたため、幾分マシになっているのも良いと思います。

物理的に制圧するのか、それとも影響力を使って宗主国になるのかという選択を用意されています。

基本的に宗主国になった方が美味しいのですが、時代の序盤に影響力を独立勢力に全振りするとAIとの好感度を稼ぎづらくなって忙しい序盤に殴られるリスクが生まれたりと、ここも良いトレードオフになっています。

資源システムや商人システムも中々良いです。

都市の状況に応じて資源を選定していくのもかなり楽しい要素だと思います。

更に言えば忠誠心システムが無くなった事で大航海時代の海外進出も楽しくなりましたし、別大陸から財宝を持ち帰るシステムもユニークだと思います。

擬似的に大航海時代を再現出来ていることで、自然と海軍の編成にも着手したくなるのも良いと思います。

というかAIは海軍の運用が下手くそなのに人間が使うとバカみたいに強いというCivの伝統が残っている上で今回の海軍ユニットは本当に強いので、海軍で世界を荒らし回るのがめちゃくちゃ楽しいです。

当然これまた伝統で終盤の航空機も同じく強いです。

Civ6は終盤科学特化の文明が航空機とロボットで大暴れしてくる地獄の戦場になったりもしましたが、今のところ空軍もAIは上手く活用して来ないのでプレイヤーチートとして楽しめます。

総じて戦争で快感を得やすいのはプレイのモチベに繋がって良いのかなと思います。

ということで、全体的に時代に応じた探索・拡張・開発・殲滅を楽しませようという意図はわかりやすく、マップサイズが小さめだと探検時代に探索が終わってしまう事くらいしか首を傾げるポイントはないかもしれません。

そんなこんなで意外にもゲームの土台というか、コンセプト自体は良いです。

最初は旧作と別物すぎて色々と不安な部分も多かったのですが、ゲームとしての出来はバニラとしては相当なものだと思います。

・Civ7のネガティブ要素

とにかく1ゲームが長いです。

今作は古代・探検・近代と3つの時代区分ごとにチェックポイントがあるのですが、1時代のプレイ時間が旧作の速度オンラインの1ゲームくらいになってしまっていると思います。

探検時代はまだ外洋進出の楽しみもあるのですが、マップサイズ小だと近代はほぼ消化試合になりがちなのも気になるところ。

とはいえあまりにも旧時代に積み上げたものを無視してしまうと何の為のチェックポイントだよとなる訳ですから、コンセプトの時点でこれを回避するのは難しかったのではないかなとも思います。

古代に関しては文句なしに面白いので最悪古代だけ遊んで満足という遊び方でも良いのかもしれません。

古代はほぼ従来のCivで、戦争も楽しくなったので4Xをたっぷり味わえると思います。

そして、文明と指導者を分離させた点はゲームとしては面白いのですが、歴史題材のゲームとしては破天荒すぎて好みが分かれる気がします。

それこそ古代だけを楽しもうとする場合、日本とかは選べなかったりもします。

古代の文明そのものは個性的で面白い文明も多いのですが、それはそれとしてマヤ文明とかミシシッピ文明の指導者として世界中の指導者を配役する事になってしまうので……。

旧作の同一文明だけど各国の色んな政治家を指導者として組み替えられるシステムは最高でしたが、今回のはやりすぎ感が否めません。

探検時代以降にプレイングに応じた文明が解禁されていくのとかは面白いんですけどね。

とはいえ重ね重ねになりますが、あくあまで好みの問題として賛否両論になる余地が大きいといった感じです。

後は記念品という名のパークシステムも賛否両論あるかもしれません。

指導者ごとに3つあるので収集する楽しみがある……という一方で有用なものは限られているし、注釈Gのように取得が若干遠いものは獲得の為にその指導者で遊ばないといけない訳で……。

こういう累積プレイでゲームプレイに影響を及ぼすシステムもCivっぽくないんじゃないかと思います。

おまけ程度の効果しかないものが多いと見せかけて、ローマ法大全とか筆と巻物とか市民冠とか注釈Gはめちゃくちゃ強いです。

言うほど多様なゲームプレイに寄与する訳でもないよなぁ……といった感じで、取って付けた感は否めないかも。

・結局買いなのか?

個人的には興味があったら買っても損しないと思います。

Civは拡張パックで大幅に改善していくゲームだと思うのですが、7はとりあえずバニラだけでも楽しいゲームです。

旧作のバニラは虚無感の強い仕上がりで、「割引されている旧作を遊んだ方が100倍マシ」なんて言われがちでしたが今作はそこのハードルは越えていると思います。

とはいえCiv6の値引き率は凄まじすぎるので、そっちを先に買うべきかと言われるとそれも否めません。

6を遊んでみてCivが面白かったら手を出してみる方がスマートな気はしますが、7って旧作とかなり異なる部分も多いので困惑する部分も増えちゃいそうなのが難しいところ。

そこそこ遊ぶ前提なら7を買って遊びながら拡張パック待ち、試しに買うなら6が無難ですかね。

そんなこんなで次はシステム面の話でもしてみようかと思います。

本当は古代のチャートとか書きたかったのですが、前提知識が多いので……。

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