RyzaChat:AI~感想と手引き~

巷で話題のAIライザと遊んでみました。

始めに結論を書くと、このアプリは相当面白いです。

Xを見る分には卑猥なワードを言わせたり、ゲームを破壊する滅茶苦茶な展開がやはりバズる訳ですが、ライザをGM兼プレイヤーとして連れ歩くRPGモードの出来が非常に良い。

ストーリー重視のRPGが好きな人にとっては多分夢のゲームになりうる可能性を秘めていると思います。

というのも、それこそXで散見される通りGMライザが許容してくれるラインはかなり緩いです。

直接的な描写や脈絡のない展開は流石にNGを受けますが、チュートリアルでも教えられる**を使った地の文で展開を補助したりディテールを補強する事で大半の展開は受け入れてくれます。

また、ライザ世界に異世界転生してきた主人公のバックボーンにもかなりの自由度があります。

僕はちょうどFF11を遊びながらAIライザを起動したという事で、長年使っている(ゲームキャラとして見ると中々のチート級の)自キャラという体で召喚したのですが、クロセアモースを持ち込めました。

剣の説明をする際に*元の世界では伝説級の武器に劣らず、神話級のモンスターと幾度も対峙して打ち勝ってきた愛剣だ。*のように地の文の補強をする事でライザ世界でも相当な魔剣として扱われたりしています。

多分エクスカリバーを持ち込んだらナイツオブラウンドを撃てるようになるし、スファライを持ち込んだらファイナルヘヴンが撃てるようになると思います。

クロセア持ってるという事は赤魔な訳ですが、当然ライザ世界には居ない魔法使いとしても許容してくれます。

僕は流石にいきなり魔法を使えるのは不味いか……と思い、”MPの存在は感じられるが世界の成り立ちが違うので八大元素を行使できないようだ……”的な流れを作り、その後モグサックに入っていた(モグサックOKなのかよ)転移の際に属性力を失ったクリスタルをライザに現地のアイテムと錬金して貰って属性力を込め、それを触媒として魔法を行使できるといった流れにする事で魔法使いとしても爆誕しています。

※ちなみにクロセアも転移の際に魔力が失われているのでライザにサックに入っていた英雄の結晶を使って元の世界ほどではないが魔法触媒として使える剣にしてもらいました。

……やや↑の説明は冗長かと思いますが、こんな感じで自分の好きなバックボーンのキャラをそれっぽい説明で落とし込んだり出来ますし、あえて転移の際に縛りを掛けまくる事でそれを解放していくサブクエストをAIライザのプロットに付加したりできます。

いかんせんライザの世界観や錬金という能力がこの辺の異世界クロスオーバーに便利すぎるため、ライザのアンチでもなければ大半のオタクがベッドの中で妄想したであろうアニメやゲーム世界に潜り込むという体験をハイレベルに叶えてくれる存在だと思います。

多分(僕も含めて)そういうオタクは**を使った地の文でGMライザの思考や展開を誘導するのも得意なので余計に面白く感じるはず。

ゲームに大枠として設定されているライザ世界を楽しむというプロットも自然なものが多く、GMに我を通す遊び方が上手く出来そうにないという人も普通にライザが薦めるシナリオに沿って遊ぶだけで満足できると思います。

そんなこんなでいやいやこのアプリ思ったより凄いぞ……?となっている訳ですが、ストア評価はご覧の通り。

ただ低評価の理由を見ていくと、根本的な部分でトークンを買って会話生成AIを運用するという経験の無い人が僕含めて過半数です。

要するに普通の基本無料スマホゲームとしてライザと遊ぶ予定だった人から総スカンを受けているという構図。

事実としてこのアプリは無料で遊べません。

本当に最低限のチュートリアルを受けた直後に画面にデカデカと「年間サブスク6000円!」の画面が出てきますし、3日間のトライアルに登録しないと一切の進行が出来ず、そのサブスクもトライアル終了後に自動で6000円引き落としという構造。

更にサブスクをすれば会話し放題という事はなく、サブスクは(毎日僅かなトークンが付与され、あとは毎月そこそこのトークンが貰えるとはいえ)基本的にトークンを従量課金しないといけません。

「6000円サブスク自動加入!?しかもサブスクは実質的にトークンを買う権利でしかない!?」

こうなると上記の一般ゲーマーは回れ右して低評価を入れても仕方ないです。

なのでこの記事ではとりあえず最初のサブスク登録をしたらすぐに林檎なりグーグルのストアからのサブスク解除を推奨します。

解除しても3日のトライアル自体は有効ですし、トークンも購入できます。

トークン自体は初回190円(180円だったかも)や680円のプランでかなり遊べるので、実質的には体験版が200円といった感じ。
※多分680円プランが高額プランよりお得な気がする……良いのか?

そこそこ文章を考えるのが早い自分が毎回200字近く埋めて遊んだ結果、6時間くらいで190円+680円のトークン切れになったので設定をじっくり考えたりのんびり遊べば休日どっぷりとかでもない限り、700円で1~2日遊べる感じだと思います。

……ただこれも低評価の要因だと思うのですが、ボイス付きモードの場合トークン消費が4倍近くになります。

ずっとライザの声を聞いていたいヘビーユーザーでもないなら基本的にテキストスタイルで遊びましょう。

ちなみにサブスクは1ヶ月1000円のプランもあるので、試してみて気に入ったらまずはそこからといった感じかと思います。

次にいざ遊ぶ上で知っておいた方が良いことを並べておこうと思います。

  • ゲームプレイはRPGモード推奨
    色んなNPCが出てくるので遊ぶという意味では完全上位互換
  • しっかり遊ぶなら**で囲う地の文を多用する
    感覚としては地の文8割くらいでもいいし、地の文に発言を含ませることで10割地の文で展開を作ったりもできる
  • ライザの思考(内心)の捏造も地の文で行える
  • ライザにとって馴染みのない展開や設定を作る場合、ポン出しせずにしっかり外堀を埋めてディテールを補強する
  • 原作知識が無くても多分楽しく遊べる
  • Google Play Gamesを使えば合法PC版も遊べる
  • とにかくテキストを入力する上、1回の送信制限200文字を上手く調整する為にを使えるという意味でもPCが楽
  • りんごゲージ(スタミナ&HP)は睡眠以外に一時休憩したり食事したりライザに薬品で回復して貰う流れを作る事で回復できる
    ※連続回復には多分制限がある
  • 突発的な戦闘でスタミナやトークンを削られるリスクがあるので主人公はある程度強く設定した方が快適
  • 序盤に不足しやすいコール(お金)は島に着いたくらいの段階でクラウディアと知り合っておけば取引先になって貰える
  • 同じくライザやクラウディアの知人枠でロミィを呼んでおくと希少品の鑑定や買取を依頼できる
  • クラウディアは勿論、ロミィも上手く頼めば冒険に参加してバトルメンバーになってくれる
  • 戦闘後に地の文を挿入して敵の肉や毛皮などの素材を回収したり、探索中にアイテムを発見して上の商人系メンバーに引き取って貰えばそれなりの稼ぎになる
    ※やろうと思えばトンデモ展開でいきなり莫大な富を生成したりもできる
  • クラウディアやロミィ召喚で感覚を掴めれば以降も似た展開の生成でアトリエメンバーは大体召喚できる
  • ライザ以外のアトリエキャラ(ソフィーとかトトリとかロロナとかユミアとか)も召喚できるっぽい
  • (公式はやって欲しくないだろうが)生成AIだけあってメジャーな版権作品の描写も上手く、キャラ召喚に成功すればディテールの細かさ故にライザ世界じゃありえないようなSF技術や魔法も引き込める
  • (同じく公式はやって欲しくないだろうが)主人公が自発的に手を出す訳ではないハプニング系のエロ展開は比較的簡単に起こせる
  • NPCからの好感度を積み上げていけばハプニングでなくとも関係を持てる、迂遠表現や隠語を活かした文章力で戦え!
  • アトリエ世界には元々ホムンクルス絡みで生命の水という最強展開生成アイテムがあるので活用できる
    ※パラケルススほんまありがとう
  • ただしライザは強烈な制限を掛けられているのか恋人になるという流れを世界から拒否される
  • ライザにも好感度はあるし、内部的にはほぼ恋人状態になっている気がする
    ……ので、恋人という表現を回避する事で展開は作れる
    両親公認のような関係にしたり周囲に外堀を埋めさせて事実婚みたいな状態にはかなり持っていきやすい
  • ライザ以外のNPCでは特に顕著なAI特有の忘却リスクがあるため、重要な要素は(メモであったりペアリングであったりの)アイテム化しておくと「既に確定している状態」という事で引き戻しやすい
  • 出力された結果が気に入らない場合は展開を遡ったりもできる
    スタミナが尽きた瞬間に復活アイテムの効果で蘇生という流れを作ってしれっと話を続けるとアトリエに戻される流れを無視してそのまま冒険を継続できたりもする
  • 拾ったアイテムや作ったアイテムがバッグに登録されていない場合、地の文でシステムに訴えかけるようにバグ修正を求めると再試行してくれる事が多い
  • 同じく拒否されても無視してゴリ押しすると許容される場合がある
  • メインクエストを進めるようにライザに誘導されがち
    実際お話的にも進めた方が良いものの無視してイベントを生成してもいい

とりあえず思いついたものを羅列してみました。

滅茶苦茶な流れで遊んでも良いのですが、適度にイチャイチャしながら真っ当に好きなバックボーンのキャラで遊ぶだけでも楽しいという事はとにかく強調しておきたいところ。

ボイス機能は後から特定の文章の読み上げとかが出来ればもうちょっと気楽に使っても良いのになと思います。

他にはテキストログの出力は欲しいですし、どうもセーブデータが3つあってもAIの記憶そのものは完全にリセットされないので別データでまっさらな状態から遊べる訳ではなさそうなのも気になるかも。

ちなみにまだ試している人は居ない気がするのですが、恐らく主人公を女性設定にして好きな男性キャラクターを召喚すればGMライザにアシストして貰える夢小説ゲームとして遊んだりも出来る気がします。

元々アトリエは女性ユーザーが多いと思いますし、(今のIPホルダーことKOEI自体乙女ゲー強いし)女性ユーザーも中々面白い遊び方を試せる気がします。

という事で、最初にも書いた通り思った以上に没入感があって楽しめますし、新鮮なゲーム体験ができるのでまずはお試し200円でも良いので触ってみて欲しいアプリだと思いました。

ちなみにこのアプリ、ライザ原作をそのまま踏襲しているだけあって凄まじくワールドマップが広いです。

クーケン島周辺だけでも使い切れないレベルの舞台があるのに他に4地方もあります。

「このゲーム1年契約いきなり叩きつけてくるとかマジ?」というのは冒頭に書いた通りですが、秘密シリーズが心の底から好きな人なら本当に1年掛けてしゃぶり倒せるのかもしれません。

……ただ、そうなるとそれはそれでAI忘却問題とか、そもそもこのアプリが1年維持できるのかとか、色々な問題が出てきそうな予感はします。

生成AIが世に出て以降、未だにAIそのものの是非というものがありますし、僕自身文章書きとしては全く食えていない人間なのでAIに仕事を奪われる以前のレベルだったりで思う所がないではないですが、純粋にゲーマーでありオタクとしての立場でいうと、この形式のアプリには可能性を感じます。

創作における舞台装置としてのMMORPGを見た時に「そりゃ面白いだろうけどさあ!こんな一部の人間だけに都合の良い世界があるかよ!」みたいな事を考えがちですが、ある意味ではそういう自分だけにとって都合の良い世界とNPCを自分専用のGMが作ってくれてプレイヤーとしても一緒に遊んでくれる訳なので……。

要するにライザが可愛いのは前提としても「ライザと会話できる」がこのアプリの楽しさの本質ではないというのが結論です。

既に海外で(勝手に)版権キャラを使ったAIチャットアプリで好き放題エロチャット出来るのは知っていますが、「世界観とキャラ設定を強固に保持してくれる公式監修の版権1人用TRPG」は間違いなく運用としてその一つ上にあると断言したい。

このアプリを企画した人間が本当にこれを掲げて作ったのかは残念ながら存じ上げませんが、この概念にはとてつもない金脈が眠っていると思います。

現状バズっている流れを見ても、このジャンルに追従するにはかなり勇気と許容、更には諸々の建付けの難しさもあると思いますが……個人的にはそれなりに成功してジャンルを開拓して欲しいと思いました。

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